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百景図よもやまばなし
第16図 新しい彌栄神社
次に建ったのが1859年である。
格斎さんの描く弥栄神社は新築して間もないころの
様子である。両部鳥居の赤が今より数段鮮やかである。
境内に松が多いが今は川べりの方しか残っていない。
当時は柵で囲まれているが今はなく、後ろからも入れる。
そこには小さな石鳥居がある。
子供の頃はあの石鳥居のてっぺんに小石を投げて乗せたものである。
今でもあの迷信は生きているのか、石がたくさん乗っている。
みると本殿の向きが今と90度
違う。現在は妻入りだが
格斎さんは平入りになっている。
そして鰹木も千木も描かれていない。
どうしてだろうか。気になる。
境内の欅もすごいが石鳥居の横の木もすごい。
鹿子の木といって木の表面が鹿の子模様になる木がそれだ。何とも珍しい老木の大樹で一見の価値がある。