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百景図よもやまばなし

第41図 鷲原の七不思議

41この時雨松は鷲原七不思議の一つと

格斎さんは解説している。

すなわちこの松の木の下、雨の日は

乾いており、逆に晴れている日は

湿っているというのだ。

一体どういうことなんだろう?

絵には武士が三人、坊さんが一人、その不思議さを語り合っている。

この坊さん若しかしたら格斎さん?

「何のことはない。この松の木が大きすぎるじゃろう。だから雨が降っても

下は濡れんのじゃ。だがのう。いったん濡れたら今度は日が当たらんけえ

なかなか乾かんのじゃ。そうゆうこといや」

と言ってる声が聞こえる。

もしこれが1854年の頃だとすると、吉田松陰先生が密航を企て、捕えられて牢に

入っている頃かもしれない。

その頃津和野では「こここは濡れとる、乾いとる」などと、

下級武士たちはまだのんきな話に花を咲かせていたのである。