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センター日記

【秘境を撮る】『津和野百景図の世界』へ。森村・前編

「思わずシャッターを切りたくなる」
津和野百景図の風景を通して、

そんな津和野の知られざる美しい場所を紹介する
【秘境を撮る】シリーズ第7弾。


今回は「森村(もりむら)」という場所をご紹介します。

城下町絵図でいうと、図の白枠あたり。

津和野駅から殿町通りを経て大橋を渡ったあたり。

以前秘境シリーズで紹介した

鳴滝、中座、鷲原へ行くまでの通り道に位置しています。

森村はかつて、武家・商人・代官など、異なる役柄の人が混在する場所でした。

津和野百景図 第六十九図 「森の本町下モ手」

津和野百景図の中でも、武士らしき人、行商らしき人、

お坊さんに母子など、様々な役柄の人が行き交う様子が描かれています。

この道は山陰道を通り日本海へ抜ける旅人たちの

交通の要衝でもありました。

今でも筆頭庄屋の屋敷を利用した杜塾(もりじゅく)美術館や、

江戸時代の面影を残す旧道、神社、寺、棚田、

昭和の雰囲気の残る商店、鉄道の線路なども交わり、

時代の移り変わりを感じられるエリアです。

スタートは津和野町日本遺産センター。

ここで津和野百景図と現在の津和野について

コンシェルジュの解説を聞いてみましょう。

「百景図を歩く公式アプリ」を無料ダウンロードすると

町の中で百景図を探すのに便利です♪

手で持って歩きたい方は、

公式ガイドブック(500円)城下町絵図(500円)も購入できます。

センターを出たらまっすぐ、殿町を通って大橋を渡ります。

大橋を渡ったら、振り返って上を見上げて見てください。

傾きながらも、立派な松が立っています。

津和野百景図 第二十二図「大橋」

大橋の横、同じ位置に松が描かれています。

この松の二代目にあたる松が今もすくすくと育っているんです。

傾き方も似ていますね。

その松の木の下に、古地図❶の郷土館があります。

今回はこのルートで、江戸時代から残る古道を中心に歩きます。

「郷土館」

9:00-17:00 月休(月祝の場合は翌火曜休)

ここで道中、津和野の歴史に触れてみてください。

郷土館を出たら、建物の裏にまわるように、

川沿いの道を入ります。

薬局の手前を右折、小道へと入ります。

町の中心にあるにも関わらず、

一本小道に入ると、シンと静まりかえって、

町の息づかいを感じられるのが津和野の魅力。

昔の道がそのまま使われている三叉路。

途中左に曲がり、山へと続く坂道へ。

徐々に津和野の町が見下ろせる高さになっていきます。

坂道が行き止まりになったあたりに、町を見下ろす棚田があります。

古地図❷の「主水畑(もんどばたけ)」です。

私有地なので、許可を頂いて入らせていただきました。

この主水畑(もんどばたけ)は、

江戸時代津和野藩の家老をつとめた多胡主水によって

開墾されたことから名づけられました。

当時の原型が残る非常に貴重な棚田です。

立派な石垣。

津和野は山々に四方を囲まれているため、

こうして米をたくさん作る工夫をしてきたことがわかります。

夕暮れに染まる棚田の姿。

そこから眺める城下の町並みや城山の景色も、素晴らしいものでした。

さて、一度森村の細道を下って、

今度は古地図❷→❹へと再び森村の中通りを歩きます。

 

このあたりも、古道がそのまま使われているので、

道がぐねぐね曲がっています。

この土壁の家を目印に左へ曲がります。

お寺に向かう参道の途中に、❹「山沿いの道」を発見。

ここから入ってみます。

幅1mくらいの狭い道が続きます。

探検しているようなドキドキ感。

この道も古地図❹に描かれているものと思われます。

小道を抜けて次の通りに出たら、左の坂道を登ります。

道が二股に分かれた道の狭間に立つ❺「最勝院」

三角形の敷地に立っているお寺です。

ここも古地図にも描かれていますね。

その右手に伸びる階段を登ると、

細道の先に鳥居が見えます。

ここが古地図❻の「剣玉神社(けんぎょくじんじゃ)」です。

古地図にもしっかりと剣玉神社の姿が描かれているとおり、

昔から森村に住む方々が大切に守ってきた神社。

手入れがされた美しい社殿。

境内は小高い場所にあり、

そこから見える景色がこちら。

鳥居越しに見えるのは、

赤い石州瓦の城下町と山の中腹にある太鼓谷稲成神社。

ここまでは急な坂道を登りましたが、

なんとも得をした気分になれる場所です。

来た鳥居とは別の鳥居から、再び町へ降りていきます。

振り返ると、ちょうど建物の間にまっすぐのびる階段。

参道を残して建物が建てられたことがわかります。

さて❼のあたりで列車の線路に突き当たりました。

大きな通りに出たと思ったら、

道に添って右か左に歩いてみてください。

そこに古地図❼「2つのトンネル」が現れます。

右に進むと・・・

背の低い、暗いトンネル。

左に進むと・・・

もっと低いトンネル。

勇気を出してどちらかを通ってみましょう!

今回は右のトンネルをくぐってみます。

トンネルをくぐるとそこは・・・

続きは後半へ・・・。
【秘境を撮る】『津和野百景図の世界』へ。森村・後編
をお楽しみに。

 

 

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秘境シリーズ・バックナンバーはこちら

【秘境を撮る】津和野百景図の世界へ。鳴滝編

【秘境を撮る】津和野百景図の世界へ。鷲原編

【秘境を撮る】津和野百景図の世界へ。喜時雨編

【秘境を撮る】津和野百景図の世界へ。幾久編

【秘境を撮る】津和野百景図の世界へ。中座・前編

【秘境を撮る】津和野百景図の世界へ。中座・後編