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センター日記

🤩 津和野の「えっへん!」🤩 #4 森鷗外のお墓 

津和野のえっへん!#4
~森鷗外のお墓~
鷗外の墓に石見人気質をみる飾らない生き方

 

 津和野永明寺にあるこの墓は誰の墓かご存知だろうか?

森林太郎の墓、まれに若い観光客は「シンリンタロウ?誰ですか?」と問う。

冗談ではない!この墓こそ、かの有名な明治の文豪、森鷗外先生の墓なのである。

 林太郎は彼の本名なのだ。

 

 

 彼は死に臨んで、こんな遺言をのこしたのだ。

「余は石見人、森林太郎として死せんと欲す。墓は森林太郎墓の他一字も彫るべからず」

(一部省略)

 

明治の文豪、文芸界の重鎮と呼ばれ、陸軍軍医総監まで勤めあげた彼だが、死に際、全ての肩書を捨て去り、一人の石見人、森林太郎の死としての墓を望んだのだ。

 

なんと潔い、なんとさっぱりした生き様だろうか。

大きな仕事をしておきながら、なにもなかったかのように去っていく。

これぞ石見人の鏡。

森林太郎。

 

目立たない小さな墓であるがゆえに彼の偉大さが光る。